インスリンの働きとは?

血糖値が高い状態というのは、血液がブドウ糖で溢れ、血流が悪く血液がドロドロになっている状態だと前に説明しました。

では、なぜ普通の健康な人は、血糖値を正常に保つことができているのでしょうか?

それは、膵臓から分泌されているインスリンというホルモンのおかげです。
インスリンは、食後上昇した血糖値を下げて、血糖値を一定の量に保つという働きがあります。
インスリンはそれをどのように行っているのでしょうか?

インスリンの主な働き

  • インスリンは、膵臓から分泌されると、血液に乗って肝臓や筋肉などの全身の臓器や細胞に流れていき、各臓器や各細胞でブドウ糖を取り込み、エネルギーとして使われるように働きかけます。
  • エネルギーとして使われなかった余分なブドウ糖をグリコーゲンという物質に変えて肝臓や筋肉に蓄えさせます。(エネルギーが足りなくなった時などに、再びブドウ糖に変化してエネルギーとして使います)
  • グリコーゲンとして蓄える量には限りがあるので、グリコーゲンに蓄えることができなかった余分なブドウ糖を脂肪として蓄えます。

インスリンは、上の3つのように、血液中のブドウ糖をエネルギーとして使用したり、体の中に蓄えておく手助けをすることで、血液中のブドウ糖を減らし血糖値を下げています。

インスリン抵抗性

そして、糖尿病の人は、このインスリンの分泌が不足、または分泌されていてもきちんと働かなくなっていることが原因で、血液中のブドウ糖が体内でうまく利用されず血液中にとどまり、血糖値が上昇したままになっているのです。

インスリンが不足またはうまく働かなくなってしまうのは、「インスリン抵抗性」といって、食後上昇した血糖値を感知して膵臓がインスリンが分泌しても、筋肉や肝臓が血液中のブドウ糖をうまく取り込まなくなってしまうからです。

インスリンがうまく働かない理由としては、肥満や食べ過ぎ、運動不足といった生活習慣の乱れやストレス、遺伝などがありますが、肥満が大きな要因の一つと言われています。肥満になるとインスリンの働きを妨げる物質が増えてしまうからです。

肥満がインスリンの働きを悪くするメカニズム


インスリンの働きを悪くするメカニズム

食べ過ぎや運動不足で肥満になると、インスリン抵抗性によって血糖値が下がりにくくなっていきます。

すると、膵臓は血糖値を下げようと一生懸命インスリンを分泌させようと頑張ります

しかし、インスリン抵抗性があるような状態なので、インスリンが分泌されてもやっぱり血糖値はなかなか下がりません。

やがて、膵臓が疲弊してしまい、インスリンの分泌も減少してしまいます・・・。

こうして、糖尿病が悪化の一途を辿るのです。


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